2015.02.14 update
2013年春、吉祥寺に個性的な映画館がオープンするそうです。
場所は井の頭公園で、なんと森の中。
そんなワクワクさせる劇場の名前は、その名も、映画館「森」。
堂々たるネーミングに、すでに老舗の風格すら感じさせます。
プレスリリースのコメントが良かったので、ご紹介します。
「森のなかにある、小さな映画館です。人々の暮らしに寄り添ったつつましい映画館でありたい。
さみしくなったり、心がもやもやしたときは、ぜひ「森」へおいでください。いつでも、いい映画を上映していますので。」
劇場の座席数はたったの50席。
しかし“映画への旅”を快適に楽しんでもらうため、「森」ならではの面白いこだわりがあるようです。
たとえば、“携帯電話お預かりシステム”。
「森」で映画を観るためには、みなさん携帯電話を受付に預けなければならないのです。
一時、携帯から解放されて、すーっと気持ちよく映画が楽しめそう。シンプルだけれど画期的。
うん、それでいいのです。
上映作品は、こだわりの2本立てで、たったの1000円。
1本だけしか観られなくても、サービスデーと同じ金額です。
企画もユニークで、記念すべき第1回目の上映は、森ガールならぬ「森シネマ」の大特集。
世界中のありとあらゆる森を一挙に体感できる「映画館・森」ならではの好企画。
上映作品、ほんの一例。
『となりのトトロ』『ブンミおじさんの森』『蜂蜜』『アポカリプト』
『レディ・チャタレー』『ポーラX』『キツツキと雨』……
他の企画も大変に面白く、
◇ こどもえいがかん ◇
日曜の朝のお楽しみ。チェコアニメやミュージカル。
◇ 30分コース ◇
短編作品を何本か上映。外に犬をつないだままでも大丈夫。
◇ お天気週間 ◇
お天気ありきの一週間。天気にあわせてプログラムが変わります。
雨ならウディ・アレンの『セプテンバー』。
自由な発想に心が踊ります。
小さなカフェやショップも併設されるようで
「上映後に、カウンターでお酒を飲みつつ見知らぬ人同士が楽しそうに映画談議してくれたら、うれしいなぁ。」
遠くを見つめるオーナーの木野さん、いい顔してます。
雑貨、古本、レコードなども取り扱うという「森ショップ」では将来的に、地元で採れた新鮮な野菜や、子供たちのためのお菓子コーナーなども設け、地域に根ざしたスペースにしていきたいのだそうです。
夢はどんどん、ふくらみます。
映画の新たな可能性に満ちあふれた、吉祥寺「映画館・森」にみなさん注目です。
追伸
じつはお読みいただいた文章、すべて僕が作り上げた架空のお話、空想映画館でした。
みなさんごめんなさい。
でも「こんな映画館あったらいいな!」って思いませんでしたか?
昨今、個性的なミニシアターが減少し、シネコン中心になっていく日本の映画環境。
難しいのはわかっているけれど、それでも何とかするために、僕は空想することから始めてみようと思いました。
おこがましいのは重々承知していますが、ジョン・レノン「Imagine」のように。