「あるある」や「共感」など、
近年の日本映画が大切にしているテーマとは、
まったく別軸で撮られた志の高い一作。
不快なまでの苛立ちを、観客も追体験する。
正直それは辛い時間でもあるのですが、
だからこそ、同じような境遇に置かれている人は、
それが救いになるのだろうと思います。
一世一代の名演を披露した趣里ちゃんの演技は必見です。
新たな名女優の誕生!
映像もデジタルではなく、16mmフィルムを使ったことで、
人の心の手触りがざらっとした映像を通して伝わってくるのもよかった。
シネコンの大画面で16mm、おすすめです。