2023.06.30 update
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが手がけた 『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(1972) を 現代風にアレンジした室内劇の逸品。
ファッションデザイナーの女性同士による恋愛劇だったオリジナル版から一転、 映画監督の男性に置き換えたことで 濃厚に浮かび上がってきたファスビンダー色。
そんなねじれ具合が面白いうえに、 嫉妬に狂う男を描かせたら超一流なオゾン節も堪能できた充実の85分。
「愛したのは女ではなく女優だった。」 という痺れる名ゼリフが、 じわじわ効いてくる展開も素晴らしかった!