2023.07.03 update
伝統衣装カフタンドレスの仕立て屋を営む夫婦の愛と、 ある決断を描いたヒューマンドラマ。
歴史、文化、信仰も違う国の話にも関わらず、 三人の中に感じる様々な愛の形に共感し、 孤独の深さに苦しみ、 だからこそ到達できたあの姿に心を揺さぶられっぱなしな 122分となりました。
むやみに感情を言語化せず、 視線の交わりや五感とともに描くのが 本当に巧みなマリヤム・トゥザニ監督 (デビュー作然り)
その視点から見ると、 ウォン・カーウァイの『花様年華』のようでもあったなぁと、 いまさらながらに感じていたり。
今年ベスト級の余韻です。