2023.12.11 update
『野火』『斬、』の流れを汲んだ戦争三部作のひとつ。
ワンシチュエーションの濃厚な密室劇から
後半のロードムービーへのあざやかな転調に興奮！
これぞ映画！
インディペンデントがゆえの制約を逆手に取るスタイルは
もはや塚本映画のお家芸で、
おまけに今回は、場面構成の巧みさや
趣里と森山未來の演技力を生かすためのミニマムな設定作りは
お見事の一言です。
さすがは ″世界のツカモト″。
その表現力はいよいよ円熟味を増し、
言葉は刺さり、より深い世界へと観るものを誘ってくれます。
