2016.01.08 update
『モテキ』『恋の渦』『バクマン。』と
絶好調をキープする大根仁監督の最新作は、
電気グルーヴのドキュメンタリー。
これまで世に出ることのなかった幻の初ライブ映像から
昨年のフジロックでの伝説のパフォーマンスまでの膨大な映像資料と、
元メンバーやスタッフ、アーティストたちの証言により、
克明に語られる電気グルーヴ・ヒストリー。
ハチャメチャで"無敵"なイメージの強い彼らですが、
一方であそこまでの苦しみを抱えていたとは驚きでした。
個人的には、アルバム「ORANGE」のエピソードから、
まりんが脱退するまでを描いた数十分は、涙が止まらなかったです。
愚直なまでに自分らしさを貫いた彼らは、
結果、自分たちでも予測できないような次元にまで
辿り着いてしまうのです。
表現の世界に身を置いている人は、
間違いなく勇気がもらえると思いますし、
見終わった後、元気が出て走り出したくなってしまいます。
電気グルーヴの歴史自体をわかりやすく丁寧に描いているため、
ファンでなくても十分に楽しめます。
むしろ、一度も聴いたことがない人ほど、
電気グルーヴの存在自体に、
腰が抜けるほどの衝撃をきっと受けると思うので、
ぜひそのまま前知識入れずに、劇場へ駆け付けてください。
そして、エンドロールをどうぞお楽しみに。
このときのふたりが、まぁ最高なのです。
あんな映像よく撮れましたね、大根監督。