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『オデッセイ』

2016.02.12 update

 

 

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いやー、いい意味で裏切られました。

 

この作品はてっきり『インターステラー』や『127時間』、
『ハートロッカー』みたいな、
手に汗握る緊張感あふれる内容だと思い込んでいたのですが、
もっと懐の深い作品でした。

 

火星に取り残されたマット・デイモンは、
そんな状況にも関わらずじつに軽妙で、
ユーモアを持って現実を乗り越えようとするのです。
その姿には共感という以上に、心を打たれました。
追い込まれたときにこそ現れる、真の人間性。
ここが本当に良かった。

 

 

そして監督のリドリー・スコットと言えば、
学生時代にグラフィックデザインを専攻していたこともあり、
映画の中の美術や映像に徹底的にこだわります。

 

代表作『ブレードランナー』(1982)では、
映像化が困難と言われていたフィリップ・K・ディックの原作小説
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を圧巻の映像美で描き、
数多くのファンを獲得したのです。
本作でもそんなリドリーのこだわりが
細部に渡るまで徹底されているのです。
とくにオープニングの砂嵐のシークエンスは必見!

 

今は亡き、デヴィッド・ボウイの「スターマン」が
フルで使われているシーンは、
個人的な泣きポイント。
ぼくの両隣に座っていた制服姿の中高生も、
鼻をすすりながら、涙を流していました。

 

ぜひあなたも142分の火星旅行に
いますぐ旅立ってみてはいかがでしょうか?

 

 

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