2016.02.24 update
21世紀初頭を代表する1本『エデンより彼方に』(2002)の
監督トッド・ヘインズの最新作は、またも素晴らしかった!
2ヶ月前に試写会で観て以来、
ぼくはいまだにこの映画のことが忘れられません。
50年代ニューヨークを美しく再現した魅惑的な衣装、
名曲の数々、流麗なキャメラ…。
どこを切り取っても完璧に美しい世界が広がっています。
特に個人的にもお気に入りの衣装デザイナー、
サンディ・パウエルがいい仕事をしています!
ゴージャスかつエレガント。
目にも鮮やかな50’sの服をまるでファッションショーかのごとく着せ替え、
女優の美しさを引き出していきます。
上質なコートやファー、スカーフ、手袋など、
ファッションのヒントがたくさん詰まった、夢のような世界。
なんでも1952年~1953年冬に刊行された
ヴォーグやハーパースバザーを参考にしたそうなので、
この時代のファッションが好きの人には必見です!
ともにアカデミー賞にノミネートにされた
ケイト・ブランシェットとルーニー・マラによる
スリリングな演技合戦も見どころ!
ぼくが名画座の支配人になったら、
『ブロークバック・マウンテン』(2005)と2本立てで、ぜひ上映したい!
いい組み合わせだと思いませんか?