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『モヒカン故郷に帰る』

2016.04.21 update

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個人的にもお気に入りの作品である
『南極料理人』『横道世之介』を作った沖田監督の最新作ながら、
どうしても心が動かなかったのは、
タイトル、設定、ビジュアルなどのイメージで、
ベタなコメディ映画だと思い込んでいたから。

 

 

でも、そこは沖田監督。
大ネタはあくまで設定として活かしているだけで、
あとは今まで通り、ディテールを積み重ねていきながら、
ドラマを紡いでいきます。

 

 

「生きていればそれでよくて、できることなら難しい話はしたくない。
そんな家族の一大事を映画にしたいと思いました」

 

 

そう、この作品はコメディであると同時に、
沖田修一版『歩いても歩いても』(2008) なのです。

 

 

普通に生活をしているだけで、
おかしなことや悲しいことはたくさんあり、
それらすべてをひっくるめて、人生は愛おしい。
本作はコメディの視点から、
家族そのものの普遍的な姿を描いています。

 

 

もし可能なら、ぜひ家族みんなで観に行ってみてください。
鑑賞後のごはんの時間とか楽しいしはずですし、
家族仲もよくなるはず。
そして、それ以上に家族の思い出の中に、
"みんなで行った映画鑑賞"なんてあったら素敵だと思いませんか?

 

 

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