2016.07.31 update
2007年の『つぐない』で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされた、
シアーシャ・ローナンの最新作です。
1950年代、アイルランドの田舎からアメリカへ移住し、
デパートの店員をしながらブルックリンで生活するヒロインの物語。
少女から自立した女性へと成長する一瞬一瞬の煌めきを、
シアーシャが圧倒的な演技力で演じ切っています。
じつは彼女自身がアイルランド人なので、
本作はルーツを辿る旅みたいなものだったのかもしれません。
代表作として語り継がれていく1本になるでしょう。
また、ビジュアルがいいんです。
パステルを基調にした色彩設計や、デパートの華やかな雰囲気なんか
『キャロル』でびっくりしました(どちらも1950年代の設定)。
それとスパゲティの食べ方指南!
ああいうストーリーと直接関係のないシーンこそ、
作品を何倍も面白くするのです。
あれ、かわいかったなあ。