2017.02.11 update
今回も35mmで撮影、上映時間は73分。 本作はフィリップ・ガレルのフィルモグラフィー中、 最もライトな作品じゃないでしょうか。 ちょっと、ラブコメっぽささえある。
男女が剥き出しの感情をぶつけ合うのは 今までと同じなんですが、 今回はそこに状況説明のナレーション入るんです。 ここでふっと息が抜ける。距離感が変わるんです。 客観的というか他人事みたいになる。
そこがちょっとロメールっぽくもあったり。 しかも今回はオチまであるんだから驚きです。 70歳前に新境地開拓しちゃうだなんてすごい!
でもね、ガレル作品は、 モノクロームの美しいパリが観られるだけで 満足だったりするのですが。