2017.03.26 update
VHSの2本組がありながら、
どうしても劇場で観ないといけない気がしていた、
伝説の傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(1991)を
ついに鑑賞。
台北。男の子。女の子。夜の公園。豪雨。
セーラー服。ラジオ。ビリヤード。プレスリー。押し入れ。
親友。懐中電灯。日本刀。
エドワード・ヤン監督は、どこの誰を映すのかという、
風景の切り取り方のセンスが圧倒的で、
カッコいいショットばかり(フレーム外の音響の使い方も見事!)
そしてね、話がまた切なくていいんです。
途中から時間感覚が麻痺する不思議な映画なので、
4時間あってもあっという間!
映画でしか表現できない「何か」ってやっぱりあるんです。
そういった意味で『牯嶺街少年殺人事件』は、
映画史に残るマスターピース。