監督は、
ダフト・パンクら1990年代に台頭した
フレンチエレクトロの黎明期を描いた話題作
『EDEN』のミア=ハンセン・ラブ。
新作は、
孤独や時の流れをしなやかに受け入れていく女性を、
美しい光の中で描いた一作なのですが、
これが、素晴らしかった。
ストーリーがさりげなくて、
気持ちのいい余韻が味わえます。
それにしてもミアは、
35歳ながらすでに人生を達観したかのような落ち着きぶり。
その老成ぶりは、
フランソワ・オゾンが『まぼろし』(2000) を33歳で撮った感じに
どこか似ているような。